bye bye. I love you.
じゃあね。明日も好きだよ。
交通事故で《昏睡状態》になったカレが話しかけてきた。
「わたし」の声と、カレからの「文字」だけで続く、もどかしい恋。
そんなとき、カレが友人を紹介したいと告げる……。
《わたしに何を残したいの?》大切な人とのグッバイ・ストーリー!
***プロローグ***
恋人のカナタが交通事故にあったとき
わたしは彼の家で漫画を読んでいた。
ひときわ暑い、夏の日だった。
「アイスが食べたい」
「パピコならあったかな」
「違う違う。ガリガリくんが食べたい」
「それはないなぁ」
「買ってきてよ」
そうしてアイスを買いに
外へ出ていったのだ。
カナタはいつも
わたしのわがままをきいてくれた。
わがままが通らないとぐずりだし
面倒くさくなることがわかっているからだ。
彼はわたしに
たくさんのことをしてくれる。
だけど、わたしは彼に
何かしてあげられているだろうか。
むしろ
お荷物になっていないだろうか。
負担になっていないだろうか。
迷惑――に、なっていないだろうか。
考えると落ち込みそうになるので
黙って漫画を読んでいた。
恋人のカナタが交通事故にあったとき
わたしは彼の家で漫画を読んでいた。
次に会ったときは病院で
彼はベッドで眠っていた。
昏睡状態だった。
医者は
「二度と目覚めることはないだろう」
と、言った。
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●遊び方
ゲージを貯めてストーリーを進めます。
●機能
トップ画面上部にあるラブ2倍ボタンを押すと、
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ラブ2倍は2分間のみです。1時間後に再び利用できます。
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彼は眠ったまま Ⓒ A STUDIO